2006 年
4 月
2 日
カテゴリ:活動報告
視察報告2 進む埋め立て 狭まる楽園
〜沖縄固有の生物が息づく 泡瀬干潟〜
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沖縄県の本島東海岸に県内最大の泡瀬干潟がある。その広さ265ヘクタール。砂、泥、サンゴ礁などからなる干潟が入り組み、沖縄固有の多様な生物が息づく。一方干潟を育んだ中城湾では国と県による埋め立て事業が進み、住民グループが事業への公金支出差し止めなどを求め訴訟中である。「泡瀬干潟を守る連絡会」の前川さんと比嘉さんに干潟を案内してもらった。 午前中は比嘉さんが運転するボートで沖合約700メートルへ。平均水深1〜2メートルと浅いので底で繁殖する藻類などはっきりと見える。箱メガネを使ってエダサンゴと海草が共存する一帯を見る。すごい!と感激。 ボートで案内されている間に数回監視艇に「近づくな」「離れろ」と注意された。約185ヘクタールの人工島を建設し、ホテルや商業施設を整備する計画が進んでいる。(一番上の写真)このまま埋立が進めば、残った干潟の生態系に影響が出ないわけがない。干潟が売りになるのにそこを埋め立てホテルを建てても売りが無くなったらどうするんだろう・・・。それなら海岸沿いの寂れた街を活性化させた方が良いに決まっている。 潮が引き干潟が現れる。そこに下りて散策。珍しい貝や珊瑚のかけらが辺り一面にひろがっている。(真ん中の写真は干潟で比嘉さんと)
午後は前川さんに案内されて干潟を歩く。日本有数の渡り鳥の飛来地としてシギ・チドリ類など150種を越える鳥類が観察され約300種の貝類が生息する。ちょうど潮干狩りをしているご夫婦にあう。あおさノリを取っている人もいる。沢山取って冷凍庫に入れておくそうだ。幅約1pのミナミコメツキガニ。河口域に広がる綺麗な砂質の干潟に住む。横ではなく前方に歩く。「向こうの色が変わっているのはなんだと思います?ミナミコメツキガニですよ」と言われ静かに近づくと体長1p位の小さな青紫色したカニがうじゃうじゃいた。でも近づくとくるくると螺旋を描きながら砂にもぐってしまった。「2,3分動かないで、また出てきますよ」そ〜っとしていると出てくる出てくる・・・。 気配を消すとまたうじゃうじゃと出てきてすっかりと周りをとりかこまれてしまった。(3枚目の写真、小さくてよくわかりませんね・・・)2月の海ではあるが沖縄では珍しく穏やかだという日だった。ゆっくりと干潟を歩きながら前川さんの話を聞いているとあまりの気持ちよさに心がすっかり洗われたようだった。しかし遥か目の前にある工事現場のクレーンや動き回るトラックが視線に入ってくる。ものすごくせつないのと同時に怒りがこみ上げてきた。 東京ではほとんど記事にもならない。泡瀬干潟の埋め立てを知っている人はほとんどいないだろう。少しでも多くの人にこのことを伝えなければと言う思いで沖縄を後にした。 次の日の読売新聞。泡瀬の記事が載っている。驚き・・・そういえばわたし達が干潟にいるときに上空にヘリコプターが旋回していたっけ。
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