災害時における外国人支援のネットワークづくり 武内よしえ 多摩市議会議員
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2005 年 10 月 11 日     カテゴリ:活動報告
災害時における外国人支援のネットワークづくり
〜長岡市(新潟県)の取組を視察して〜
「中越大震災」から1年が経ちます。市内には依然として多くの方が仮設住宅に住んでおり、JRの敷地に作られた所を車の中からですが案内して頂きました。
 さて、震災時に在住外国人が孤立せず被害が最小限となるよう長岡市が行った支援ネットワークについてお話をお聞きしてきました。長岡市の外国人登録人数は52カ国2100人で中国、ブラジル、フィリピンの三カ国で全体の約70%を占めています。(多摩市:54カ国2000人。中国、韓国、フィリピンが約80%。‘05.5.1現在)
外国人との間には「心の壁」「制度の壁」「言葉の壁」がありますが、この壁が災害時には更に高くなり、対応を誤ると大きなトラブルになります。
 長岡市として防災時の外国人支援マニュアルはあったものの、具体的にどうするかがなく、ましてや災害時は職員や地元ボランティアも両方が被災者であるという状況になります。対策本部は早く立ち上がっても外国人が日頃利用している国際交流センターは使用不能となり、余震が続く中避難所にも入れず車で過ごす、他県に移動する等かなり混乱したという事です。中国やブラジルの方は「地震」そのものを知らないので、地震を説明することも大変な作業だったそうで、今後はパスポートに地震の説明を入れるそうです。
 阪神大震災を経験したNPOや武蔵野・横浜の国際交流協会などの後方支援により素早く9言語に翻訳された文書作成や、情報伝達のための「バイク隊」の活躍など在住外国人を「情報過疎」にしないこと、常に支援しているというメッセージを出すことが被害を最小限にする事だと教わりました。
また日頃から近隣市町村、外国人雇用企業、大学との連携は重要で、地域防災訓練でも外国の人が住んでいることを地域が認識し顔が見える日常の交流を大切にし、文化や考え方の違いを理解し尊重していく多文化共生の意識が必要だと言うことです。
 今回長岡市が震災に遭って素早く対応が出来たのは、国際交流センターのセンター長がJICAの民間サポーター第一号だったことが大きな理由のようです。すぐに応援が駆けつけてくれたのも、このセンター長の日頃の活動があったからです。やはり日常の様々なところとの連携は必要だと改めて感じました。
 関東でも大震災が近々来るのではと言われていますが、自分の自治体の支援体制の状況がどうなっているのかぜひ確認してみて下さい。



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